紫外線吸着剤・ナノ化粒子はダメ?おすすめの日焼け止め成分とは?
2015/06/11
当サイトにお越し頂いている方は、お肌のトラブルでお悩みの方が少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
特にこの季節、日焼け止め選びには慎重になりますよね。
我が家は下の子がアトピーなので、良い日焼け止めはないかといろいろ調べています。
今回は日焼け止めに使われる成分のメリット・デメリットについてご紹介します。
[ad#ad]
日焼け止めに使われる「紫外線吸着剤」とは?
最近では日焼け止めに使われる成分に「紫外線吸着剤」という言葉を良く耳にしますね。
「紫外線吸着剤」とは、紫外線のエネルギーを吸収して熱に変換させ、紫外線を皮膚へ侵入させないようにしている成分です。
しかし、日焼け止めのパッケージには「紫外線吸着剤使用」と言う言葉はほとんど記載されていないのが現状です。
では、どんな成分が「紫外線吸着剤」と呼ばれる成分なのでしょうか?
紫外線吸着剤の成分とは?
以下、「紫外線吸着剤」として良く見かける成分をリストアップしてみました。
オキシベンゾン
グアイアズレン
シノキサート
パラアミノ安息香酸エステル2-(2-ヒドロキシー5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール
PABAエチル
オクタン酸グリセリル
メトキシケイヒ酸オクチル
オクチルトリアゾン
サリチル酸フェニルシノキサート
ベンゾトリアゾール
これらの成分が「日焼け止め吸着剤」と言われる成分です。(一部です)
一度、みなさんがお使いの日焼け止めを確認してみて下さい。
これら紫外線吸着剤をはじめ、界面活性剤・シリコンなどの合成成分など、石油化学成分を含む日焼け止めを一般的に「ケミカル成分の日焼け止め」と呼ばれています。
日焼け止めにこのような「ケミカル成分」が使われるのは、日焼け止めとしての「メリット」があるからです。
では、ケミカル成分である紫外線吸着剤を日焼け止めに使う「メリット」は、どういったものがあるのでしょうか?
紫外線吸着剤を日焼け止めに使うメリットは?
- クリームの伸びが良く、肌にもなじむ
- 白浮せず透明なのできれいに塗れる
- 日焼け止めの効果が高い
- 長時間日焼け止め効果がある
- 安価で買える
などが挙げられます。
どれも女性にとっては嬉しい効果ばかりですね。
しかし、肌への負担や安全性を考えると紫外線吸着剤の日焼け止めは「ちょっと待った」と言わざるをえません。
なぜなら、紫外線吸着剤にはメリットだけでなく「デメリット」もあるからです。
紫外線吸着剤のデメリットは?
紫外線吸着剤とは、紫外線吸着成分が紫外線のエネルギーを吸収して熱に変換をする働きをしています。
熱に変換する時に分子の構造が一時的に変わる→元の構造に戻る
しかし、全ての分子が元の構造に戻ることができず、破損してしまうこともあります。
そして、破損によって不完全になった分子が肌に吸収されてしまうと、肌に害を与えてしまうのです。
破損した分子を吸収することで、肌トラブルの原因となったり、発がん性の危険性も懸念されています。
特にアトピー肌・敏感肌の方は肌バリアも弱く、トラブルを発生しやすいので注意が必要です。
このように紫外線吸着剤による不安も多いことから、肌への負担が少ない「紫外線吸着剤不使用の日焼け止め」が注目されるようになってきたのです。
紫外線吸着剤を使わない日焼け止めとは?
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
紫外線吸着剤を使わない、いわゆるノンケミカルやオーガニックの日焼け止めには、日焼けをくい止める成分として「紫外線散乱剤」が使われています。
では「紫外線散乱剤」とはどういったものなのでしょうか?
紫外線散乱剤とは?
紫外線散乱剤とは、散乱剤が肌を覆って紫外線を散乱させ、肌の上で反射させてしまう成分のことです。
良く見掛ける成分としては、
・酸化チタン
・酸化亜鉛
があります。
紫外線散乱剤を使う一番のメリットは「肌に優しい」というところです。
紫外線吸着剤が肌に良くないのなら「どの日焼け止めも紫外線散乱剤使えばいいんじゃない?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、残念ながら紫外線散乱剤にも「デメリット」があるのです。
紫外線散乱剤のデメリットは?
- 塗った時に白浮きしてしまう
- 長時間持たない
- クリームがべたつく
などがあります。
日焼け止め効果を出すためには、ある程度の量クリームを塗らなくてはいけないのに、少し塗ると真っ白に白浮きしてしまったり、オイル分が多くテカテカと光ってしまうこともあるのです。
また、汗などで落ちやすいので、何度も塗り直す必要もあります。
こう考えると、紫外線吸着剤、紫外線散乱剤、どちらも一長一短ですね。
そこで、紫外線散乱剤でも白浮きを防げないかと考えられたのが、紫外線散乱剤の粒子を細かくした「ナノ化した粒子」です。
ナノ化した粒子の特徴は?
ナノ化した粒子の特徴は、紫外線散乱剤の白浮きを改善するために、紫外線散乱剤の粒子を「ナノ化」しているところです。
この「ナノ粒子」を使うことによって、紫外線散乱剤で白浮きせず日焼け止め効果の高い日焼け止めが実現したのです。
紫外線散乱剤を使っているため、ナノ粒子を使った日焼け止めもノンケミカルやオーガニックの日焼け止めとして販売されています。
ナノ化粒子、危険性はあるの?
紫外線散乱剤のデメリットである「白浮き」を防いでくれるナノ粒子ですが、現在その安全性が問題になっています。
ナノ粒子は、目に見えないほど小さいので、細胞と細胞の隙間から肌に入り込んでしまう事もあるのです。
そして入り込んだ粒子は、蓄積し体に害を与えることが懸念されています。
特に肌バリアの弱いアトピー肌や敏感肌の方は、粒子が入り込みやすく、現時点まではその安全性が確認されていません。
このような不安も伴うため、肌の弱い方や赤ちゃんには「危険」と考えて使わない方が賢明ですね。
ですから「ノンケミカル」と表示があっても、紫外線散乱剤がナノ粒子化されていれば100%安心できる日焼け止めとは言えないのです。
では、一体どんな日焼け止めを選んだらいいの?ということになりますよね。
アトピーの我が子のために 私の出した結論
私の結論をいえば、
- 紫外線吸着剤を使わない成分
- 紫外線散乱剤を使っていても粒子がナノ化されていない
- できるだけ白浮きしない
- SPFもPAもできれば高い方がいい
この条件でのオーガニック素材の日焼け止めが理想ということになりました。
しかし、この条件での日焼け止めはなかなか見付からないのが現状です。
「オーガニック」と表記があっても、成分のほんの一部がオーガニックというだけで、合成化学物質が多く含まれている日焼け止めも数多くあります。
そして、できるだけオーガニックの含有量の高いものを選びたいのですが、驚くほど日焼け止めの効果が低いもの、PAまたはSPFどちらかしか防げないものがほとんどなのです。
※ちなみに、SPFとは肌が赤くなったり皮膚がんの原因となる紫外線B波を防ぐ値、PAとは肌の真皮にまでダメージを与えてシミやシワの原因となる、紫外線A派を防ぐ値です。
紫外線吸着剤・ナノ化粒子不使用 SPF・PAの高いオーガニックの日焼け止め
そんな無茶な条件でやっとたどり着いたのが
バジャー サンスクリーンモイスチャーライザー SPF30 PA+++ デリケート
メイドオブオーガニクス サンプロテクトクリームSPF30 PA+++
だったのです。
バジャーの日焼け止めはSPF30 PA+++でなんとウォータープルーフ。
なのにオーガニック成分は98%、ノンナノと、素晴らしい!
私の理想の条件にぴったりの日焼け止めでした。
実際購入してレビューを書いてますので、よろしければご参考にして下さいね。
→Badger(バジャー) サンスクリーンモイスチャライザーデリケート使ってみた感想。口コミは?
→メイドオブオーガニクスの日焼け止めを使ってみた感想。口コミは?
本日は日焼け止めの成分についてご紹介しました。
みなさんの日焼け止め選びの参考になれば幸いです。
長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました!
関連記事
-
-
オーガニック安全な日焼け止めランキング 紫外線吸着剤不使用ノンナノ
オーガニックの日焼け止めの選び方は? 新サイト1回目の記事は、紫外線吸着剤・界面 …
-
-
Badger(バジャー) サンスクリーンモイスチャライザーデリケート使ってみた感想。口コミは?
オーガニック日焼け止めランキング2017年版でランクインしたBadger(バジャ …
-
-
アトピー肌のシャンプー選び 石鹸シャンプーを使った感想は?
アトピー肌用シャンプーのランキングを作ろうと思っていたのですが、とにかく調べれば …